幹細胞コスメの由来成分、種類 16.02.07  (更新: 

医療業界や美容業界で傷ついた細胞を再生させる幹細胞の可能性が話題になっています。
特に医療業界では再生医療として注目を浴び、ES細胞やiPS細胞という言葉は誰もが耳にしたことがあると思います。
この技術を利用して細胞を培養し、今まで不可能であった難病などの研究に用いたり、様々な不治の病に応用できるとされています。体の欠損部分の再生、培養、予備の臓器を作ったりすることも可能になるかもしれません。
化粧品で利用される幹細胞は主にお肌の老化による細胞の生成や修復を助ける、生成促進効果にあります。
そんな夢のような幹細胞、実はその由来成分として「植物由来」、「動物由来」、「ヒト由来」の3つの種類があります。
それぞれどのような違いがり、美容にはどの由来成分が効果的なのか調べてみました。

植物由来の幹細胞

植物由来の幹細胞エキスには様々な種類があり、有名なものでは「腐らないリンゴ(奇跡のリンゴ)」の幹細胞エキスがあります。
リンゴ幹細胞の美容効果
その他、「アルガン」「ガメ・タンテュリエ種」や「ツボクサ」、「エーデルワイス」、「ツボクサ」など様々なものがあります。
種類によって効果も様々ですが、一般的には幹細胞の増殖を助け、ターンオーバーを正常化を助け、紫外線などから肌を保護する効果などお肌の老化抑制効果が期待できます。

直接、幹細胞を栄養する成分

植物幹細胞エキス「ステムセルエキス」・・・
植物の持つ幹細胞エキスにより、ヒト本来の機能を強化する

アルガン幹細胞エキス(アルガニアスピノサ芽細胞エキス)

アルガンツリーエキスはアルガンツリーの新芽から得られる幹細胞エキスで、お肌を作り出す「真皮幹細胞」に有効な世界初の化粧品原料です。
アルガンツリーエキスは、別名「鉄の木」と呼ばれ、ほとんど雨の降らないモロッコ南西部の砂漠地帯にしか生息しない樹木で7年間雨が降らなくても枯れないパワーを持っており、肌の深い部分のケアとして真皮幹細胞の成長・増殖を助けエイジングケアをサポートする画期的な成分です。
お肌を作り出す「真皮幹細胞」に活力を与え、お肌にハリと弾力をもたらし、シワの減少、皮膚の自己修復機能のサポートなど、全ての細胞を再活性化する作用があります。

  • 真皮の幹細胞に活力を与え、肌の基礎から抗老化
  • 真皮幹細胞の保護腑活化
  • シワの減少、肌の弾力アップ
  • 皮膚の自己修復機能のサポート
  • すべての細胞の再活性化

リンゴ果実培養細胞エキス

「表皮幹細胞」にはたらきかけ、幹細胞を活性化して若々しい表皮を維持するために効果があります。
スイス産のリンゴ品種「ウトビラー・スパトラウバー」。
冷蔵技術のない18世紀中頃に長期保存を目的に改良された西洋リンゴの一種です。
スイス国内で保護認定されているほど希少価値が高く、世界に20本しかありません。
「不老の果実」との異名をとるほど、一般的なリンゴに比べて腐りにくく、4ヶ月経っても新鮮でしなびることのない強い生命力をもっています。
その幹細胞を培養し、医療・美容で使用されています。
近年、幹細胞の関係が近年明らかになり、このリンゴの中に含まれる幹細胞(多種類の細胞になることが出来る能力と、複製を作り増殖することができる細胞のこと)から抽出した成分は、植物栄養素、タンパク質、長寿細胞が豊富に含まれており、ヒト皮膚幹細胞の働きを高め、ヒト皮膚幹細胞の寿命延長や抗老化作用、表情ジワの改善など、肌をいきいきとさせ若々しさを保ちます。

  • 表皮幹細胞増殖能力の維持
  • 紫外線から幹細胞を保護
  • 老化遅延効果
  • 抗しわ効果

幹細胞の循環をサポートする成分

体内を循環する幹細胞数が増加するのを長時間に渡って助ける

フコイダン(クラドシホンノバエカレドニア多糖体)

「世界一海がきれい」 といわれる南太平洋トンガ王国産の天然モズクが原料。
モズクのヌルヌル成分ヒアルロン酸の構造に似た、もずく由来の多糖類で、優れた保湿効果を有しており、分子量100万以上の高分子フコダインで保湿作用に加え抗酸化、抗炎症も併せもつ、高機能成分です。

ピクノジェノール(フランスカイガンショウ樹皮エキス)

老化や生活習慣病を引き起こすとされる活性酸素を消去する天然の成分で、ポリフェノールの一種。
ビタミンEの50倍、ビタミンCの20倍以上という強力な抗酸化作用で、血液をサラサラにする働きがあるといわれています。
プロアントシアニジンおよび有機酸を含む40種類以上から成る複合成分のため、さまざまな種類の活性酸素に対して多角的に抗酸化作用を発揮。
さらにビタミンC・Eの体内での酸化を防ぎ、より高い抗酸化力をもたらすという特長があります。

ソメイヨシノ葉エキス

古くから日本人に親しまれているサクラの一種ソメイヨシノの葉から抽出したエキスです。
シミやくすみの原因といわれているメラニン生成を抑える効果・保湿作用・美白作用・抗炎症作用・肌荒防止作用があるといわれる他、育毛系では毛髪の成長促進があると言われています。

カミツレ花エキス(カモミラエキス)

カミツレ花エキス)カモミラエキス)は、カミツレの花から抽出して得られるエキスです。
保湿・消炎・収れん・血行促進などの効果があります。
また、シミ・そばかすの色素沈着を抑える作用があります。
化粧品原料としては、表皮細胞の源・TA- 幹細胞の老化を抑制、元気な表皮細胞を生み出すことにより、これまでの細胞増殖から一歩進んだ、よりディープな肌老化に対する効果が期待できます。

動物由来の幹細胞

動物由来の幹細胞では「幼羊の毛根」の幹細胞エキスと羊のプラセンタ(胎盤エキス)由来の幹細胞エキスの2種類があります。
羊由来の幹細胞エキスは一般的に他の動物のものよりも安全性が高く、人間の肌の幹細胞と似た構造のため肌に馴染みやすいとされています。
動物由来の幹細胞エキスはその抽出元となる動物がウイルスなどに感染していないか、安全面で不安が残ります。
殺菌、滅菌、加熱処理を十分行っているか信頼性のあるメーカーであるか十分検討してください。
ただし、高温加熱すると分解、変性する成分もあるため、本当に有効成分が十分に残っているか心配な面もあります。

ヒト由来の幹細胞

美容業界で使われるヒト由来の幹細胞エキスは現状では「脂肪由来幹細胞」といって人間の皮下脂肪から抽出された培養液です。
植物由来のものよりもヒト由来の方が人間の肌に合致しやすい「リガンド」という仕組みがあるので高い効果が期待できるとされています。
しかし、安全面や倫理面で疑問時する意見がまだまだ多く、ヒト由来幹細胞コスメ(化粧品)を使用する場合はリスクなどを十分調べて納得した上で使用することをお勧めします。
ヒト由来の幹細胞の安全性

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